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共用サーバー、VPS、専用サーバーの違いとは?
違い・異なる点を比較

共用サーバー、VPS、専用サーバーの違いが分かる図
上記の図をご覧になりがながら確認してください。
共用サーバーとは
1台のサーバーを複数の契約者で共有して利用するサーバーのことです。レンタルサーバーといえば一番最初に共用サーバーをイメージします。VPSや専用サーバーはレンタルサーバーとはあんまり言いませんね。
1台のサーバーを複数人で共有して利用するのでどうしてもリソースを分けて使うことになります。ディスク容量は固定でいくらまでと設けられているのが通常ですが、メモリやCPUや回線などは複数の人と共有しているのでタイミング次第で良いときと悪いときがどうしても発生するでしょう。
メリットとしては安価で契約できるという点、運用が楽という点です。月に数百円で利用できるレンタルサーバーもあるくらいなので初心者や初めてレンタルサーバーを利用するという方におすすめです。
デメリットをあげるなら、自由度が少ないのでサーバーでいろいろやってやろうとしてサーバーの設定を変えるなどはできませんし、複数人で利用している以上多少の影響を受けることもあるでしょう。
VPSとは
1台のサーバーを仮想的に分割してその分割された領域を専有できるレンタルサーバーです。VPSは仮想専用サーバーとも呼ばれています。ちなみにVPSはvirtual private serverの略です。
VPSの大きな特徴としては仮想的に自分の領域を確保するので専用サーバーのように扱えます。ですので、ディスクやメモリ、CPU、ネットワークといったリソースは物理的に共有されていても実質は専有して利用することができます。個々にリソースを割り当てるということです。
運用も専用サーバーと同様にして自分で行うことができるのであたかも1台サーバーまるごと持っているかのように利用することができます。ですので、運用は自分たちで行う必要があります。なお、root権限を持つことができるので自由にサーバーのカスタマイズが可能となっています。
VPSは自身でサーバーの構築を行ってウェブサービスを構築するなどサーバー側の設定が必要な場合やリソースを有る程度確保して安定した運用を行いたいという場合におすすめです。運用についてはマネージドと呼ばれる面倒な部分だけお願いすることも可能ですので、共用サーバーのステップアップとして利用するのも良いと思います。共用サーバーのように他のユーザの利用状況に影響がないというのが魅力的ですね。
専用サーバーとは
その名の通りサーバーを1台専有する形となります。VPSと異なるのは仮想的に他のユーザと領域を分割されて提供されているわけではないので完全に専有する形となります。多くのレンタルサーバー会社ではスペックはかなり良いものとなっており、CPUやメモリもかなり積まれているので大規模サイトやウェブサービス、ウェブアプリケーションなどをビジネスとして利用するのにおすすめです。VPSと比べて価格が高いので利用するハードルは少し高いでしょう。
共用・VPS・専用の特徴を比較表でまとめました
下記はそれぞれの特徴を項目別に比較表にまとめました。メリット・デメリットについてもまとめています。
項目 | 共用サーバー | VPS | 専用サーバー |
料金・コスト | ○ 安い |
○ 安い |
× 高い |
スペック | × 低い |
○ 高い |
○ 高い |
自由度 | × 低い |
○ root権限付与 |
○ root権限付与 |
拡張性 | × 低い |
△ OS周りは不可 |
○ スケールアップ可 |
運用 | ○ 簡単 |
△ マネージド |
× 難しい |
メリット | コストが安く運用が楽だからホームページやメールの利用におすすめ。 | コストが安くroot権限が付与され、自由度が高いためアプリケーションやウェブサービスなどの構築などにもおすすめ。リソースは確保されるので他のユーザの利用状況に左右されない。 | サーバー丸ごと専有できるので自由度はかなり高い。ハードウェアなど物理的なスケールアップなど拡張性に優れている。 |
デメリット | サーバーのカスタマイズやソフトウェアのインストールなど自由に行えない。また、他のユーザの利用状況によっては遅延やサーバーダウンなどの影響を受ける可能性がある。 | 運用は契約者自身で行うのが通常で運用は楽ではない。ただし、マネージドサービスを受ければある程度共用サーバーに近い運用も可能。拡張性は専用サーバーに比べると低い。 | スペックが高い分、料金は高い。運用面も契約者自身で行う必要がある。 |
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比較表 | 料金・スペックの比較表 | 料金・スペックの比較表 | 料金・スペックの比較表 |
表:共用・VPS・専用の比較表
まとめ
レンタルサーバーの目的にあわせてサーバーの種類を決めましょう。ビジネス・法人でも共用サーバーでも問題ない場合がほとんどです。ウェブアプリケーションなど開発やDB構築などを行うような場合はVPSや専用が良いと思います。中規模サイト以上でも安定稼動を求めるならVPSのマネージドが利用できるプランを選ぶのも良いと思います。